私が通いたい占い師⑦見えてんの?シンデレラの魔女のような占い師さん。

私が通いたい占い師⑦見えてんの?シンデレラの魔女のような占い師さん。

私が通いたい占い師⑦見えてんの?シンデレラの魔女

 

 

これは今は笑い話になってるお話ね!

私は茶道が好きなんですが、

お茶友(お稽古仲間)と毎年

京都の二条城のお茶会に行くのが

令和元年迄は恒例だったの。

 

 

 

各流派が京都市民茶会を 開催して

くださるんだけど、 お家元様のお膝元で

テレビに出る先生 とかのお顔を見て

お道具を見て お茶席が2席と

お昼ご飯がついている 超お値打ち茶会。

 

 

 

場所が二条城とあって盛り上がるの!

ま、お茶会のことはさておいて、

3年前のことになるわね。

 

 

 

お茶友(お仲間)ヒロちゃんが結婚しない

息子さんの ことを占ってもらうと言って

嵐山の方の占い師さんを予約していたの。

 

 

それで

 

 

私もお供させていただいたってわけ。

お茶会の前日に京都に着いて、

お夕飯前の4時の予約。

 

 

嵐山って言っても細木○子先生じゃないのよ。

 

 

さぁ、ヒロちゃんは期待半分、

あきらめ半分で 先生に占ってもらった。

 

 

私はホラ、

 

 

便乗だからご同席しちゃったわけ。

 

 

まず、ヒロちゃんは、息子さんの

生年月日と写真を持っていってたわ。

お名前とか書いて観ていただいたところ、

 

 

要約すると

 

 

「居心地の良い家、

親の大反対押し切って結婚して家を出た兄、

年取った祖母の3つが気になって

向こう3年は結婚しないでしょう」

 

 

 

というお見立てでした。

 

 

 

次は便乗した私、名前と生年月日書いて

 

「母の認知が酷くって・・・」と言ったら

 

S「あなた、親の死ぬ時期とか寿命とかはご法度よ」

と釘を刺されて・・・

 

 

いうまでもなく私だって 鬼じゃあるまいし

親に死んで欲しいなんて 思っちゃいない。

 

 

いや、もしチラッと思っても

そんな非常識な事、聞いたりしませんよ。

以後S先生と呼ばせていただきます。

 

 

 

S「それでお母さんとともかく折り合いが悪いのね?」

私「そうなんです。毎日罵詈雑言の集中砲火で病気になりそう」

 (実際ウツになったけど)

S「まぁねぇ、あなたは尾だからねぇ、お母さんの生年月日教えて」

私「昭和12年の9月○○日です」

 

 

 

一呼吸も二呼吸も置いて・・・・

 

 

 

S「そりゃー、あなたは一生敵わないわよ。

お母さんは張!お母さんは気位が高いでしょう?」

私「そうなんです、もう恥ずかしくなるぐらい

女王様みたいに威張りん坊で」

S「それ、お母さんのせいじゃないの。

そういう星なの。一生主役以外は

できない人なの。あなたも子供のころから

随分と人知れず苦労してきたのねぇ」

 

 

私「そうなんです。父兄会なんか

ハラハラしてました。

どんなド派手な格好で来るかって!」

 

 

S「お母さんは、大女ね!

鳳蘭さんみたいな人でしょう?」

 

 

私「そうなんです、そうなんです

身長172㎝で大きい人なんです」

 

 

このあたりから、私は何で知ってんのよ?

 

 

と空恐ろしい気分になってきた。

 

 

そして、実は心の中で

後悔し始めてたの。友達の前で

なんか気まずいことになりそうで。

 

 

 

そんな不安が心によぎり始めたと同時に

絶句しちゃいましたよ。

 

 

なんとS先生涙流してんの・・・

 

 

S「あなたのお母さんね、疎開した時に

いじめられたの。だからそれから

強くなろうって強くなったの。

強くなりすぎちゃって、

今は困った人かもしれないけど、

あなたのことは形は違えど愛してるの。

お母さん、いつもハイテンションでしょ?

女優さん気取りで・・・でもそれも

バカにされないためなの。

子供のころの心の傷が、今のお母さんを作ったの」

 

 

ちょ、ちょ、ちょっと待ったぁ!

 

 

確かにそういうことはあったかもしれないけど、

なにも先生が泣くことないでしょ。

私が困った母を抱えて泣きたいんだから・・・

 

 

 

私「確かに、疎開したときに家族そろって

大きい人ぞろいで苛められたことは知ってます。

大きくなるからって母の一族は

キャベツ食べないんです。私たち全員、

疎開した時キャベツばっかり食べて

背が伸びたからって。

バカバカしい迷信なんですけど・・・」

 

 

 

S「そうでしょう?昔はキャベツには虫が

いたから、お母さんは怖かったでしょうね!」

 

 

ちょっと、もしもし、誰の味方なのよ!

 

 

S「まぁ、あなたは墓守ムスメだから

上手に親を転がすのよ。

上手に突き合えば

あなたの親なんだから悪い人じゃないの。」

 

 

ココで、ヒロちゃんが口をはさむ

 

 

H「そうよ、ウチだって母がいるから

息子が結婚しないわけだから・・・」

 

 

そういえば、

さっきそんなこと言われてたわね・・・

 

 

 

私「まぁ、どこも一緒よね」

と終了かと思いきや・・・ 泣いてた先生、

 

 

ちょっとほほ笑んで

 

 

 

 

 

 

 

 

S「でも悪い事ばっかりじゃないのよ、

あなたは人知れず親の苦労をしてきたけど、

もうすぐイイ人が現れそうなの。」

 

 

 

私「はっ?」(もしもし、ヒロちゃんもシングルなんだって!

 

 

 

それに

私たちバツイチだって一言も言ってないよね?

気まずいんだけど・・・空気読んでくれぇぇぇ)

 

 

 

S「お母さんが気に入るステキな男性が

現れて一緒にお荷物をしょってくれるから

大丈夫よ!私が保証する!」

 

 

私「へっ?ホントですか?」(すでにチラッとその気になっている)

 

 

もちろん、ヒロちゃんは沈黙・・・

気まずい、どうしたらいいのよ。

だけど、ホントにそうなったら・・・

と心は乱れちゃうのよ。

 

 

S「そうそう、ホントよ。

61歳からは人生バラ色よ。

だけど燃える恋愛にはならないの。

まぁ節度あるお付き合いから始まって

お互い一緒に年取ろうねっていう

日本昔話みたいな幸せよ」

 

 

 

まぁぁぁ、ホントかしら?と

私の顔はウソつけないから

喜んじゃってたろうけど、優しいヒロちゃんは

 

「良かったね!良いこと言ってもらえて」

本心から笑顔だった。

 

 

 

お夕飯の時にはヒロちゃんは

 

 

 

「まぁ、私は息子のことは実は諦めもあるの。

他のそんじょそこらの若い娘に

たぶらかされたらどうしよって思ってたりするのよ。

大事な長男に捨てられちゃったから、

次男は恋人みたいに大事なの。親バカだけど

同性愛の方が受け入れられるっていうかさぁ、

バカだよね!私」って・・・

 

 

 

 

 

 

 

息子いないから

「恋人」気分はわからないけど、

大事なのはわかる。

 

 

 

そしてヒロちゃんは明るく言った

 

 

 

「良かったじゃない、あなたにイイ人ができるなんて!

親の苦労も一緒に背負ってくれる人なんて

理想じゃない!」とカラッとしてましたわ。

 

 

 

私「しかし、あの先生私の母が可哀そうだって

泣いたんだよね?乗り移ってるんだろうか?

ふつう、そんな母の育ちのことなんか

わからないよね?

 

 

ヒロちゃん「そうだよね、不思議に

お見通しで空恐ろしいぐらい当たってるよね!

全部当たったら、来年はあなた

新婚さんじゃないの?」とか言われちゃって

照れちゃったりしてましたわ。

 

 

 

 

しかし、なんでもお見通しの

先生の予言は当たらなかった・・・

待てど暮らせどイイ人は現れず・・・

ときめくことは韓ドラ観てる時だけ・・・

アーミーになるほど好きな俳優さんは

今のところいない。

 

 

 

この先生のおかげで次のお誕生日は

「おめでとう彼氏いない歴更新!」とか

「おめでとう、そのうち白馬の王子様が!」とか

笑わせてくれるのが来たわ!

 

 

 

しかし、

 

 

1年ぐらいは友人と女子会行くたびに

 

「女を意識してお出かけできた」ことは感謝してる。

 

 

だって

「今日もしかしたら?」ってバカだね!私も!爆笑。

 

期限付きの魔法をかけてくれた先生!ありがとう!