『夏目友人帳』⑮コトタマ的にみる夏目貴志の「タ」

『夏目友人帳』⑮コトタマ的にみる夏目貴志の「タ」

「名前」の重要性から『夏目友人帳』では、
妖怪の名前と貴志の「名前」を返す儀式の
意味ばかり注目してきた。

漢字だけではなく
「名前」の音＝コトタマも
読み解くときには重要だということを
お伝えしたい。

言霊「コトダマ」ではなく、
「コトタマ」と発音するのが
コトタマ学研究なんです。

言霊ーコトダマと発音するときは、
その言葉のもつ意味という
複合的な要素が含まれる。

コトタマ学では、一音づつが、
八百万の神々と結びついて
「音」じたいに「おはたらき」がある。

コトタマ学的にみる、

内向型の主人公、夏目貴志の「タ」は純主体性を表す音なんです。

「タカミムスビノカミ」と
結びついている「音」ですが、
コトタマをひとことで説明するのは、
とっても難しいの。

コトタマが神様の「名前」＝使命と
直結している事だけは、

あなたの名前にも深くかかわっている事なんです。

『夏目友人帳』は「名前」に秘められた、
神様（宇宙でも、天でもいい）と約束した
「本質」と「使命」が如実に表れていて、

現代版「姓名の神秘」とも
読み取れるところが面白いんです。

ピンと来ないかもしれませんが、
「名前」の中の一字でも、テレビのテロップや、
商店街で見かければ必ず発見できるのは、
「名前の強烈な引力」のせい。

名前はあなたそのもの。

そういうと、「エーッ！私麗子ですけど、
うるわしくないのにコンナ名前イヤ！っ」

とそっぽを向きたくなる方もいるの。

私は３年ほど前は、大勢の方の
「あなたの本音見抜きます：お名前診断」
というのを前はけっこうやっていたの。

そのぐらい

自分の名前をご存じない方ばかりで、ともかく面白いんです（興味深いということね！）

その時に名前の漢字と自分の容姿がそぐわない、
という思い込みは「あるある」No.1です。

例を挙げればきりがないけれど、
ワンポイント開運筆跡と「名前物語」を作ると
「へぇぇぇ、そうだったのか！」と

100%納得されるの。

たとえば、貴志の特殊能力は、
祖母のレイコ譲りだけれど、
現代では「カタカナ」だけの名前は
ほとんどありません。

漢字の麗子さんの場合「麗」には、
高い所に連なる棟の連結箇所、施す、
与えるという意味があるの。

象形文字では鹿の立派な角が出そろった美しさ。
そういうわけで、「麗子」には、

「魂の高いステージから分け隔てなく
親しみを持って惜しみなく与えること」っていう

使命があるの。

私の知ってる「麗子」さんの話を聞くと、
彼女は福祉の専門大学を出て、
福祉のお仕事をしていた。

ご自分では「麗しい」なんて名前なのに、
仕事は肉体労働が多く、麗しくしてたら
仕事にならない！っていう
思い込みが激しくあったの。

名前負けしてて書くのもイヤだってぐらいに・・・

でも「名前物語」の使命を教えたら
・「子供のころからお世話好きだった」
・「学級委員や生徒会役員歴任してた」
・「迷わず福祉の大学を受験した」

ということでした。

ご両親から
「優しい心で人と接する麗しい魂を持ち続けてね」
というお名前をいただいていたのね！
とお伝えしたら

「名前がイヤだとか嫌いだとか言ってごめんなさい」

って号泣。

ご両親さえ神様に啓示されてお名前を付けている
・・・と思い込んでいます。

自分たちで考えたと思っていらっしゃるかも
しれませんが、名前をひらめいた時点で、
ご両親の知らない物語がある。

『夏目友人帳』に名前がある、
貴志に名前を預けたままでいる「三條ーみすじ」とか
「三つ目ーみつめ」について、
使命と本質を読み解こうと思っていたが、
名前のウンチクだけで終わってしまいました。