クリスマスだけどお正月の話

クリスマスだけどお正月の話

クリスマスだけどお正月の話

昨日は町内の神社の門松やしめ縄を
氏子で作る、年末行事がありました。

今日はどこに行ってもクリスマス一色、
けれども、終えたらスグにお正月です。

 

お正月に「門松」要りますか?

と思う方もいるでしょう。

でもハッキリ言って、
おめでたく新年を迎えるなら
必須のアイテム!

門松は飾りましょう!

新年を祝って、玄関など家の門口に
建てられる飾りを門松といっています。

古くは木の梢などに
神様が宿ると考えられていて、

門松は、その依り代として、
そこに年神様を迎えて、
奉るという意味を持っていました。

 

したがってお正月の年神祭りは、とっても大事な儀式です。

 

しっかりと年神様をお迎えしないと、
その年はワロシ(悪し)になる
と信じられていました。

それだけに依り代としての門松は
欠かせないものでした。

依り代とは、神様が出現するときの
媒体となるもの。

門松等のように、特定の枝葉や花、
形代など種類が多く松でなくともよし。

常緑樹ならたいていは良しとのこと。

門松の飾り方の種類は数十通りもあって、
本飾りは孟宗竹を斜めに切って
松木を添え、しめ縄をかけた
豪華な飾り方です。

一般の家庭では、松の小枝
門口の両側に付けて
輪飾りをかけた簡単なものが使われています。

門松は30日に飾るのは「一夜飾り」
といって「お通夜のようで」嫌われ、
30日までに済ませるしきたりがあります。

28日が二と八で十ということで
ゲン担ぎには28日午前に飾るのが
良いようです。

29日は二重に苦しむという語呂合わせ。
それでも、
数字や文字には「靈」がありますから
避けるに越したことはなし。

 

一休さんの歌ですが、とんちがきいています!

これは「歳神様」というのは
ご先祖様すべての集合体のような神様。

お正月に子孫がつつがなく過ごしているか
見に来るというわけです。

ですから、福笑いをして笑ったり
集まって「笑いあう」ことが大切。

一休さんの有名な歌に
=====
「門松は、冥土の旅の一里塚
めでたくもあり、めでたくもなし」
=====
というのがあります。

一休さんはご自分が死んだあとは
冥土に行くときも門から出ていくけど
祖霊になったら、門松を依り代にして
戻ってくるという意味で

「めでたくもあり、めでたくもなし」と
いってらっしゃるんですね。

来年はともかく、今年より笑う。

笑う門には福来ると言いますが、
笑っていると邪気も寄り付けません。