やまとなでしこのテーブルマナー。アンケートで90%以上を占める気になる「箸の持ち方」

やまとなでしこのテーブルマナー。アンケートで90%以上を占める気になる「箸の持ち方」

 

テーブルマナーの「気になる」アンケートで90%以上を占める「箸の持ち方」

 

 

テーブルマナーというのは西洋と日本では多少違う。

スプーンは西洋ではあまり使わないけれど

日本人はスパゲティにも使いたいとか、日本アレンジもあり。

 

 

ところが日本人はテーブルマナーのアンケートで

なんと90%以上の方が「箸」の持ち方から気にしているの。

 

日本コミュニケーションマナー協会の代表、松澤萬紀さんは

男女800人に「食事のマナーに関するアンケート」をされて

「食事中、一番気になるマナーは何ですか?」という質問で

90%以上のかたが「箸の持ち方」という回答を開示されました。

 

「気になる」マナーの筆頭にお箸の使い方というのがスゴイですね。

わたくしバーバラも「お箸」には特別のこだわりがあります。

本物の上質を常に使う。本物の「やまとなでしこ」の極意

日常を豊かに暮らそうという記事ですが。(笑)

 

 

松澤さんの本『100%好かれる1%の習慣』から引用させていただきますと

 

 

ある懇親会の席でこんな出来事がありました。

友人とお食事を楽しんでいると、私たちの目の前で

某大手メーカーのご子息という方が、同じ席を囲む

友達にからかわれていたのです。

彼がどうしてからかわれているのか、その理由は

すぐにわかりました。

 

「お箸の持ち方」が稚拙だったからです。

 

彼の持ち方はいわゆる「握り箸」

(棒を握るような手つきで箸を持つこと)でした。

 

握り箸は、お箸を持ち慣れない幼児のする持ち方です。

大人の所作としては恥ずかしいと考えられています。

 

「ハハハ、おまえナニその持ち方。いい歳なんだから

箸くらいちゃんと使えよ」と笑われても意に介さず

「食べられればいいんだよ。箸が正しく持てても

持てなくても、料理の味は変わらないんだしさ…」

 

 

私の友人はそれを見てこう言いました。

「お箸も満足に持てないなんて、きっと、そうとう

甘やかされてきたんだろうね。笑われているのに

直す気がないなんて、箸の持ち方もそうだけど

考え方も幼いと思う」

 

私たちは彼とは初対面ですから誰も彼が甘やかされて

きたのか本当のところはわかりません。

 

けれど、私の友人は、箸の持ち方を見ただけで

「甘やかされて育てられた稚拙な大人」とリンクさせて

彼にネガティブな印象を持ってしまったのです。

 

 

事実はともかくそのように受け取られることは多いのが現実。

 

 

そもそも「お箸」は「祖先の霊や神様にお供え」するときに

使われた祭器であり、とても神聖なものです。

 

日本人の一生は「お箸」に始まり「お箸」に終わる

といわれているように、赤ちゃん誕生の生後百か日の

「お食い初め」にはじまり、最後にはご仏前のご飯に

「お箸」を立てて供養します。

 

正しい箸遣いは日本人にとって基本中のキ!

 

欧米ではカトラリーに誰ソレ用というのはありません。

例えクリストフルであろうがなんであろうが

ずらーっと並べて収納、使う時は誰が使うか決まっていません。

 

ところが、わたくしたち日本人は家庭では「自分のお箸」を

決めて使いますよね?

 

ですからバーバラも生活の基本としての「お箸」へのこだわり

を「やまとなでしこ」指南の筆頭に書きました。

 

「自分のお箸」を人に使わせることはありません。

わたくしたち日本人の「文化」として

「お箸」をとっても大切にしているからなんです。

 

食事中に相手のマナーを見るとしたら、まず手元と

口元に視線が行くのは当たり前。

 

 

なぜなら「動くもの」に目が行きやすいからですね。

ですからこれほどまでに「お箸の使い方」が気になる。

 

 

そして「日本人ならお箸を正しく持てるのは当たり前」

と思っている方が多いから「正しくない」とこれほど

その人の評価を一気に下げてしまうんです。

 

 

「お箸の持ち方」ひとつで人を不快ににしてしまう。

1. 甘やかされて育てられた

2. 育ちが悪い

3. 礼儀ができていない

4. 伝統を重んじない

5.食べ方が汚く下品

 

「お箸を正しく使う」それは相手への気遣いであってガチガチの作法とは違う。

 

ゆめゆめ「やまとなでしこ」なら「お箸遣い」を

甘く見ることなかれ!ということですね。

 

たかが「お箸」でも、されど「お箸」のエピソード。

 

もう一つよろしくて?

 

元小泉純一郎首相は会食の機会がとても多い方と思われます。

小泉純一郎さんはさっと相手に背中を向けて

「割り箸」を割るそうです。

 

「割る」という忌み言葉を体の芯からご存知で

松澤さんも「体に染みついた習慣として自然な行為」と

拝見したとのこと。

 

男性が料亭でも割り箸をさっと後ろを向いて割ったり、机の下で

そっと割るという行為に「粋」を感じます。

 

夫婦でお蕎麦屋さんやおうどん屋さんにいったら次回から

割り箸は机の下でそっと割りましょう。