イザナギ、マザコン泣き虫・スサノオを勘当!

イザナギ、マザコン泣き虫・スサノオを勘当!

イザナギ、マザコン泣き虫・スサノオを勘当!

 

素戔嗚尊についてお話しします。

 

アマテラスとその下の弟様の
ツクヨミノミコトはお父様の
イザナギのご命令に従って
それぞれが大空と
夜の国とをお治めになりました。

 

 

ところが末っ子の
素戔嗚尊様(スサノオ)だけは
お父様のお言いつけを
お聞きにならないで、

 

 

いつまでたっても大海を
治めようとなさらないばかりか

 

 

立派な長いおひげが
胸の上まで垂れるほどの
大きな大人におなりになっても

 

やっぱり赤ん坊のように
わんわんわんわん泣きわめいて
どうにもこうにも
手のつけようがありませんでした。

 

 

そのひどい泣き方といったら
それこそ青い山々の草木も
やかましい泣き声で
枯らされてしまい

 

川の水も、その火のつくような
泣き声のせいで、
すっかり干上がったほどでした。

 

 

するといろんな悪い神々たちが、
その騒ぎにつけ込んで、
ワイワイと騒ぎまわりました。

 

 

そのおかげで地の上には
ありとあらゆる災いが
一時に起こってきました。

 

 

 

イザナギはそれをご覧になると
びっくりなさって早速スサノオを
お呼びになって

 

 

「いったいお前は
ワシの言うことも聞かないで
何をそんなに泣き狂っているのだ」

 

 

と厳しくお咎めになりました。

 

 

するとスサノオは、ムキになって

「私はお母様のそばへ行きたいから泣くのです」

とおっしゃいました。

完全に開き直ってる・・・

 

 

イザナギはそれをお聞きになると、
たいそうお腹立ちになって

 

 

「そんな勝手な子はこの国に
置くわけにはいかない。
どこへなりと出ていけ!勘当!」
とおっしゃいました。

 

 

このイザナギの息子勘当が
アマテラスの岩屋の物語に
繋がっているのですが

 

 

ともかく、スサノオというと
英雄神話が先にたって

 

 

泣き虫でマザコンという
情けない姿はなぜだかサッパリ
私たちは忘れちゃってるのよね!

 

 

この話は、とんでもなく矛盾してる。

 

 

なぜかというと

 

 

アマテラスとツクヨミと
スサノオって

 

イザナギが
死んだ女房のイザナミを
黄泉の国まで追っかけて

 

命からがら帰ってきて

ウジ虫ゾンビのイザナミの
穢れを潔斎した時に

ポロンポロンと生まれた3柱(神)

 

でしたよね?

 

 

だから、スサノオは最初から
母なんかいないわけ!

 

いない母を恋しがって泣く!

 

 

というと「さもあらん」
「不憫じゃ・・」となるかも?

 

でも、私はそうは思わないの。

 

 

スサノオってのは
勘当されるほど泣きべそ・・・

 

 

神様のクセに「働かない」
何にもしなきゃ、いいのよ。
それはそれで・・・

 

 

だけど「大泣き」して
草木は枯らす、悪い神様は
それに乗じて大騒ぎする・・・

 

 

秩序をめちゃくちゃにした。

 

 

だから勘当されたわけ・・・

 

 

イザナギだって父親ですから
「母無しはカワイソウ」という
お気持ちはあったかもしれません。

 

 

しかし問題児には違いない。

 

 

古事記の中では

「悪い神々が調子に乗って騒ぎを利用して、世が乱れた」

 

 

という論調で書かれてる。

悪い神々もいるんです。

 

今起きてる戦争の
首謀者たちの隠喩とも取れます。

 

 

神様には善悪がない・・・
だけど物事には両面ある。

 

 

そのことを言っています。

 

 

ともかくスサノオは

「天の岩戸」事件を起こす自己チューな神様だったの!