名前物語②『夏目友人帳』「夏目貴志」の名前を言霊として読み解くと?

名前物語②『夏目友人帳』「夏目貴志」の名前を言霊として読み解くと?

名前物語②『夏目友人帳』の「夏目貴志」の名前を言霊として読み解くと?

 

『夏目友人帳』の舞台は
自然豊かな田舎町。

 

藤原夫妻が遠縁の貴志を引き取る際に
「若い子をこんな田舎に
住まわせるのは気の毒」と
気後れしたほど。

 

 

辺りには山や森が数多くあり、
土着神を祀った祠や
いわれのある寺や神社が点在する。

 

もともとは
信仰心の厚い土地柄だったようだが
時代の変遷と共にそれが失われつつあり、

 

人間の信仰心を糧として力を得てきた
妖たちが力の喪失や没落といった
憂き目を見ている。

 

大きな街からもそう離れておらず、
必要に応じて街に出ることもある。

 

時代設定は定かでないが
私は昭和50年ごろかな?
と思っています。

 

アニメでこれほど
神話的な背景を持っているものが
幅広く受け入れられていることが、
昭和世代の私には信じがたい事。

 

令和に入ってからは
『鬼滅の刃』『呪術廻戦』はじめ
『夏目友人帳』の鬼や式神や妖怪の
アニメが大流行。

 

5歳の孫でも、『ゲゲゲの鬼太郎』を
みて、色々名前を教えてくれる!

 

そういう「目に見えない」ものを
すんなり私たちが受け入れられるのは
「八百万の神々」の血脈を
持っているからだと思う。

 

主人公「夏目貴志」は、どんな八百万の神々と繋がってるのか?

 

主人公「夏目貴志」
祖母レイコ同様、妖怪を見ることができる類稀なる妖力の持ち主。幼い頃に両親と死に別れ、親戚中をたらい回しにされてきた。レイコの遺産「友人帳」を継いで以来、さまざまな人と妖怪との関わりに戸惑いながらも、妖怪たちへその名を返す日々を送っている。

 

「夏目貴志」と神々とのつながりを
神話的に分析してみたい。

夏高津日神(なつたかつひのかみ)
は、羽山戸神(はやまとのかみ)が
大気都比売神(おおげつひめのかみ)
を娶って生んだ神の1柱。

古事記にのみ見られる神。

別名は夏之売神(なつのめのかみ)
「夏の高い日差し」を表す。
夏の高い日差しが、稲を育てる神。
よって太陽神であり、
かつ農業神でもある。

目 

遠津年魚目々微比売
古事記では 遠津年魚目々微比売
(トオツアユメマクハシヒメ)
日本書紀では
遠津年魚眼眼妙媛
(トオツアユメマクハシヒメ)

紀伊の国の
荒河戸畔(アラカワトベ)の娘で
崇神天皇の妃となり
豊木入日子命(トヨキイリヒコノミコト)
豊鉏入日売命(トヨスキイリヒメノミコト)
を産んだ。

日本書紀では子供の
豊城入彦命(トヨキイリビコノミコト)
別名は豊城命(トヨキノミコト)が
東国に行き、
上毛野君(カミツケノノキミ)
下毛野君(シモツケノノキミ)の
始祖の始祖となっている

貴 

貴布禰総本宮 貴船神社
貴船山と鞍馬山に挟まれた、
森林鬱蒼とする山峡に鎮座する。

社前には賀茂川の上流に位置する
貴船川が流れており、京の市中を
潤す鴨川の源流とも考えられた。

水神である高竃神を祀り、
古代の祈雨八十五座の一座と
されるなど、古くから祈雨の神
として信仰された。

水の神様として、
全国の料理・調理業や水を取扱う
商売の人々から信仰を集めている。

古来より歴代天皇は干ばつの時には
黒馬を、長雨には白馬を奉納して
祈願をしていたといい、

後に生きた馬に替えて、
馬形の板に着色した「板立馬」を
奉納したと伝えられる。
これが現在の絵馬の原形となった。

貴船神社が「絵馬発祥の社」と
いわれるのはそのため。

さらに木または紙に描かれた
馬の絵によって代用されるようになり、
江戸時代に入って個人が
小型の絵馬を神社に奉納する
習慣が広くする流行するにいたる。

また、縁結びの神としての信仰され、
小説や漫画の陰陽師の人気により、
若いカップルで賑わっている。

その一方で縁切りの神、呪咀神
としても信仰されており、

丑の刻参りでも有名である。

ただし

「丑の年の丑の月の丑の日の丑の刻」
に貴船明神が貴船山に
降臨した由緒から、
丑の刻に参拝して願いを掛けることは
心願成就の方法であり、
呪咀が本来の意味では無い。

平安時代には、
丑の刻であるかは不明だが
貴船神社に夜に参拝されていた。

志夫美宿禰王は皇族。
古事記にのみ登場。
日本書紀には記述なし。

父親は日子坐王(ヒコイマス王)
母親は山代の
荏名津比売(エナツヒメ)
別名は苅幡戸弁(カリハタトベ)

日子坐王(ヒコイマス王)は
開化天皇(9代)の皇子よって
志夫美宿禰王は
開化天皇の孫にあたる。

佐々君(ササノキミ)の祖先。

兄弟には大俣王(オオマタ王)
小俣王(コマタ王)
当麻勾君(タギマノマガリノキミ)の

祖先は
志夫美宿禰王(スブミノスクネ王)

佐々君(ササノキミ)の祖先。

大俣王(オオマタ王)には
曙立王(アケタツノミコ)
品遅部君(ホムヂベノキミ)
伊勢の佐那造(サナノミヤツコ)の
祖先菟上王(ウナカミノミコ)
比売陀君(ヒメダノキミ)

ね?

 

日本の神様、八百万の神々と呼ばれるだけのことはある

 

と、納得しませんか?

親族=神族が大勢いるの。

「夏目貴志」を1文字ずつ
調べただけでも

神様大集合ですね!