平安時代のキャリアウーマンにバーバラ唸る!衣擦れの音をデザインするスゴイ仕事があったの!
源氏物語をはじめとして平安の雅というのは
やまとなでしこ派のバーバラには魅力的!
今回は平安時代の職業についてつれづれ致します!
諸田玲子さんの『髭麻呂』という本を昨夜寝る前に
読んでいました。途中でガバッと起きてメモしましたよ!
朝見たら判読不能寸前だけど「平安時代のキャリアウーマン」
「この世にオンリーワンの香りであなたを表現する調香師」
「衣擦れの音を計算しあなたを10倍魅力的にみせる服飾デザイナー」
という職業なんです!
おばあ様の「調香師」は公卿でも手の出ない香木を調合した
楓のお方の「懐具合」から「親の遺産でリッチだからできる」と
断言しているし、源氏物語でも香は一大テーマ!
現代で言うところの「個性を発揮する道具No.1」
今はオーデコロンなど流行っていないけれど印象的な女性は
TPOをわきまえてお使いになっているレトロでありながら
王道のお道具でもあります。
バーバラも筆跡の診断をするとき、文字を書くときは
必ず「塗香」で手を清めます。
そして平安時代オシャレできるのは貴族だけだった。
その時代は「お顔」でアピールがご法度!
1 髪の長さと美しさ
2 出し衣=御簾の下や牛車から裾だけハミ出しして見せる
ということプラス
3 文字の美しさ
4 歌の当意即妙さから性格をチラ見せ。
などなど現代人のわたくしたちからは掛け離れた
幻想の世界の住人でございますね!
特におばあ様の調香師としての腕は歯が全部抜け落ちても
臭覚だけは「衰えず」という感覚がビビッドなバーバ様。
梓女の祖母は京でその名を知られた調香師である。
調香師とは、数種の香を混ぜ合わせて独自の香を作る
技術者のことだ。眼と耳は衰えても鼻は健在、健在どころか
驚くべき臭覚を備えている。
そしてお母さまの方はというと
梓女の母は今でいう服飾デザイナーである。
それも目で見て形を決めるのではない。
衣擦れの音を頼りに装束をつくる。
どんな音の布地をあわせたら、どのような効果が出るか、
人並外れて耳の良い梓女の母は熟知していた。
女たちの住む奥御殿は暗い。
おまけに御簾の中にいるので、形や色以上に
音に関心がゆく。というわけでひっぱりだこだ。
という記述があって現代には奥ゆかしさを作る専門職で
時代とともになくなってしまった職業だということが
ちょっぴり淋しい気がいたします。
わたくしは歴史物や時代物の人情が好きで
寝る前は本をよく読むのですが諸田玲子さんの小説は
時々グロテスクに感じることもあります。
『髭麻呂』はおどろおどろしくなく、どうやって男心を
つなぎ止めるかというハウトゥ系としても楽しめます。
一応「王朝ミステリー」に分類されています。
秋の夜長に複雑な平安時代の結婚の形態なんかも楽しみながら
眠りにつく前の本としてはオススメです。
そうそう、今日はバーバラは着物が好きだという話を少し。
コロッケ・美川憲一ショウでもご年配の奥様方が
9月の暑い日に「季節を先取りして」単衣のお着物に
気楽ななごや帯で小さめの御太鼓を結んで楽しそうに
お喋りしながら並んでいるのを拝見しました。
バーバラがいつも年配の着物軍団に遭遇すると感じるのは
ひとりとして同じお着物をお召の方がいないという驚き!
雨の日のポケッタブルの雨コートや雨の日のお草履は別にして
本当に今まで「被る」というお着物を見たことがありません。
着方も進化していますね!
背中で結ぶ正統派にこだわっていた、わたくしも
腰痛で立てなくなってからは
しゃがんで前で結んでクルリンパにしてみたり、
最近は金継の先生や仕覆の先生、お茶の先生も
御太鼓を作ってクリップで止めてお太鼓ごと
ランドセルのように帯を背負うという着方も教えていただきました。
キモノのいいところは無理してハイヒールを履かずに済む!
どんな体型もカバーできる!
写真写りがだんぜん美しい!
着慣れれば、長い距離も全然ラクチンに歩けます。
キモノは上手くできているなぁと感心して愛用者でありますが
着物好きな方とつながりたいとは思っています。
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